初心者が作った真空管の説明


真空管とは?


  真空管をご存じない方も居られると思います。
私も初心者でありますから、あまり詳しいことは知りませんが、知っている範囲で説明したいと思います。
もっと詳しい説明は、諸先輩方が各のホームページに掲載されているようなので、そちらの方が参考になるかもしれません。
尚、間違い、誤文はご指摘いただけると幸いです。
 真空管とは、陰と陽の金属製の電極をガラス若しくは金属等で封じ込め中の空気を抜いたものをいいます。
陰と陽の電極といってもピンと来ませんね・・・
 種類は色々で、2極管、3極管、4極管、5極管、7極管などがあります。
また、2極管や3極管を一つの真空管の中に組み込んだものもあります。これを複合管、または双2極管、3極管、4極管などといいます。
用途はそれぞれ製造メーカーで指定していますが、アマチュアーでは、高周波用を低周波に使ってみたりしています。TV用に開発されたものは、オーディオ用に発展していったものもあるようです。よく見かける6BM8は、まさにTV用でした。
 ヒーター電圧の違う8B8/16A8/32A8/50BM8は、この6BM8のファミリーで、ヒーター電圧が異なるだけです。
 写真はST管の双2極管です。




真空管の記号


 真空管にはいろいろな記号が付いています。
42とか6V6とか6WC5、6BM8などですが、誰が見ても、その真空管がどんな働きをするか判るように付けてあります。これは、アメリカ方式、ヨーロッパ方式、日本方式があります。ソビエト方式なんてのもあるかもしれません?(冗談です。)
 アメリカ方式は、RCAの規格によるものです。レトマ方式ともいいます。
さわり程度の簡単な説明ですが、ご参考になればと思います。

日本方式

古い記号では、最初にUXとかUZの記号が付いています。この記号は次のとおりで覚えると便利でしょう。但し、1955年頃この記号は省かれて、UZ−6ZP1とではなく、ただの6ZP1とだけ書かれているようです。ですから、この記号が先に付いているものは古いということであり、その前は刻印といって、ベース部に刻んであります。私は、ガラスバルブに印字したものが消えたので、点検時、間違えないように器用な方が彫刻刀で彫ったものだとばかり思っていました。多分OMさんは笑われたことだと思います。

○真空管の前の2文字が付いている場合
第1番目の文字 用途
    U  受信用真空管
    K  整流用真空管
    H  水銀整流真空管
    E  同調指示管
    T  サイラトロン  
第2番目の文字 脚の数(口金の種類)
   X    4本脚
   Y、y   5本脚(ベースが大きいものと小さなもの2種類)
   Z    6本脚
   T、t   7本脚(ベースが大きいものと小さなもの2種類)
   L    ロクタルベース
   N    ベース無し(エーコン管等)
   G    オクタルベース
   S    メタルベース


アメリカの真空管を日本では、955はUN955、59はUT59、6F7はUt6F7、6P7GはUG6P7G、6A8はUS6A8というように記号が付けられていたということです。
※省略される前と後とをごちゃごちゃに解釈しておりましたので、OMさんからご指示をいただき、一部追加と整理をしました。<2003.10.27>  



○真空管の前の2文字が省略されてから
第1番目の数字  ヒーター電圧
第2番目の文字 脚の数(口金の種類)
   X   4本脚
   Y   5本脚
   Z   6本脚
   W   7本脚

上記の他に、新しい命名法で
  G・M・RなどのMT管があり、例としてGは6GK17、Mは6MP17でRは6RA2などがあります。



第3番目の文字 構造
   A  出力用3極管   R  高周波増幅管
   C  周波数変換管   V  可変増幅管
   D  検波用2極管   B  ビーム増幅管
   P  出力用5極管   K  高真空整流管
   H  高増幅3極管   G  ガス入整流管 
   L  低増幅3極管   S  空間電荷格子管
第4番目の数字 真空管の特性

この、省略された呼び方は、いい換えれば、アメリカ方式にあてはめた呼び方になります。
そして、6ZP1という日本独自の真空管をあてはめると、6.3Vのヒーター電圧で、6本脚で、出力5極管ということが分かります。分からないのもあります。(笑)最後の数字は特性を示す略号だとか・・・




アメリカ方式

 アメリカ方式はというと、RCAの規格によるものです。私は細部まで知りません。
1番目の文字はヒーター電圧
2番目の文字は特性を表す文字で2文字になることもあるそうです。
3番目の文字は何極あるかを表示
 6V6は、6.3Vのヒーター電圧で、ビーム管で6極あるということになります。ヒーター・カソード・第1グリッド〜第3グリッド・プレートの6極が入っているということになります。では、2A3は、というと2.5Vのヒーター電圧で、電力増幅用で、フィラメント・グリッド・プレートの3極管ということになります。
ところで、ビーム管は第3グリッドっていいましたっけ?
記号では、昆虫の触角みたいなもの・・記号ではG3になってます。書いていないものもあります。下記の図がビーム管と5極管の記号です。K(カソードと弟3グリッド(サプレッサーグリッドといいます。)は内部で接続されている真空管(GT管)の一例です。



ヨーロッパ方式

ヨーロッパ方式はというと、6CA7がヨーロッパ生まれの球ですが、EL−34というようにいわれています。これらは殆どアメリカ方式の名前が別途付いているようです。
6BM8はECL82、6BQ5はEL84とか付いています。このELとかECCとかがヨーロッパ方式の呼び名です。
余談ですが、RCAの開発した3C33という双3極管がありますが、パルス制御用に作られた真空管で、受信管ではありません。また、似たような球でロシアに有名な軍用の6C33があります。他に2C33、832Aとかがあり、特殊なソケットが必要です。日本では、オーディオ用に使ってしまったという例もあります。今では出力管に位置付けられてしまったクラゲみたいな面白い形の球です。今回はこういった特殊なものは省きたいと思います。

<2003.10.18>


3C33を使ったモノラルアンプ

 これは、以前OMさんが作られたものを紹介していただきましたアンプです。中央よりの大きなガラスバルブが3C33という真空管です。
 ドライバー管などはロクタル管を使い見た目にもお洒落なアンプです。

<2006.08.30:アンプの画像を追加>


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