初心者が作った真空管の説明


ちょっと変わった真空管

 真空管の中には変わったものがあります。特に送信管には面白い形のものがあります。
 また、真空管にはそれぞれの規格があり、ヨーロッパタイプとUSAに大きく分類されます。これは、一時期混在していたようですが、日本ではというとアメリカ規格が殆どのようです。しかし、ナショナルに於いては欧州向けに輸出していたようです。時期は1945〜5年程度で、日本ではまだST管が盛んな頃だと思います。それは、リムロック管というタイプでMT管によく似ています。
 ST管の後々MT管が世界統一規格となりました。MT管が使用される前の欧州の規格品ということになります。。
 この球は、日本であまり馴染みのない球ですが、欧州製の大きな船関係に従事していた方はおそらくご存じだと思います。

リムロック管(ヨーロッパの真空管)

 一見MT管ですが、サークルが均等間隔で、8ピンです。
差し込むとカチッとロックされ振動でも緩まないというメリットがあります。
ソケットもMT管のシールドケースの下の部分みたいですが、スプリングが付いていて、これでロックする仕組みです。横に見える線みたいなものがそうです。

欧州では、リムロックになる前はサイドコンタクト管というものがあり、

それ以前はUFソケット(ML-6/欧州のST管?)などというものがありました。

<2004.05.19>


形が面白い316A(アメリカ)

 316Aという形がとても面白い真空管です。この真空管は、戦時中のアメリカの飛行機の※IFFという送受信装置で敵と味方の識別用の装置につかわれていたそうです。
 この真空管は不思議な使い方だそうで、プレートを赤くして使うということです。一般常識では考えられません。
プレートが赤くなる・・・つまり部品の劣化というのが当たり前と思っていましたから・・
 これは、特殊な真空管でプレートを赤くするガスとそれを吸着させる材料が使ってあり、意図的にプレートを赤くして使うのだそうです。


※IFFという装置はレーダーではなく送受信の装置とお知らせをいただきました。

どうもありがとうございました。<2005.07.01>

 それにしても変な形です。クラゲ・・OMさんも娘もUFOといっておりました。
 ディスプレーには最適なんですが、ピンの配置がサークル状ではない為、このままでは立ってくれません。CPUなどを保護するクッション材が必要です。
 OMさんはこの真空管でアンプを作られたそうです。どんな形でシャーシに納められたんでしょうね。興味があるところです。
 ただこの真空管の作動保証期間は非常に少なく短命であるとか、勿体なくてオブジェアンプになっているそうです。

<2004.05.19>


B電圧が12Vで作動する真空管

 これは、カーラジオ用の真空管です。私も真空管のカーラジオはあることは知っていましたが、何かで電圧を90Vくらいに上昇させているのだろうとばかり思っていました。
 実際は違っていたようで、B電圧が最初から12Vで働く真空管があったようです。チューナー部が真空管で音声部がトランジスターの構成だったようです。B電圧が12Vで2W以上の出力を得るのには真空管では、やはり無理があったようです。
 ハイブリッド仕様だったのですね。しかし、さすがカーラジオです。RF1段、ミュー同調だったようです。
 これで、バッテリー駆動のAMチューナが出来ます。

<2004.05.19>


とても大きな送信管"804"

 送信管の804、これはまた大きいものです。隣は、私の大好きな42です。
 42も大きいのですが、それの倍はあるでしょうか、大きいものです。
 これでいずれアンプを作ろうと思います。勿論、オブジェ・アンプです。

外箱もとても大きいものです。最初は何が入っているのかと思いました。
東芝は42の元箱

<2004.05.19>


とても珍しいナス形4極管"36"

 ナス型の真空管でトップ・プレート36、この形でヒーター電圧6.3Vは、大変珍しいのではないでしょうか?規格は全く分かりませんが出力管のようです。と思いきや、OMさんからお知らせいただきました。<2004.5.26>
 これは4極管で検波用(Sharp-Cutooff RF Tetrode)であり、これは5極管ができるまでの短い期間しか製造されず種類もが少なく珍しいそうです。効率の良い5極管に移行されていったのでしょう。
 高周波増幅、検波用4極管は他に24、35、36などがあり、音声出力用の4極管は46、49、52MT管の12K5 などがあります。
 12K5はスペースチャージ管、その他の4極管は、G2とPを接続しA級出力の3極管またはG2をG1につないでB級出力の3極管にして使用したとか。この中の49は電池管でスペースチャージ管としても使え、B電池が6Vで働くそうです。6Vで作動するとは、面白そうな真空管です。


36−38−25Z5

 ダルマの真空管です。36ということですからヒーターが2.5Vと思いましたが6.3Vのようです。この36も上記の36と同じものです。外観が全く異なる同規格のものです。
 25Z5は25Vのヒーターでした。
下の画像の1Vとは・・・これは6.3Vの整流管です。


 これら、変わった真空管はOMさんから寄与して頂きました。また、真空管の情報等も併せて頂ました。私にとっては非常に珍しいものばかりで大変勉強になり、貴重な資料となりました。

<2004.05.19>


東京真空管(TVC)

 古い真空管で東京真空管というメーカーの真空管です。
 製造期は不明ですが、OMさんのお話によるとこのメーカーの真空管は戦後に見かけたという事です。
一説には戦前のメーカーで戦中に消滅してしまった会社という説もあるようです。
 こういった歴史を調べてみるものも、また楽しいものです。
 ※情報、元箱画像はOMさんからご提供いただきました。

<2005.01.03>


後日、古本をペラペラめくっていると広告が出てきました。
1960ですから戦後のものですね。

<2005.05.24>


変わったマジックアイ EM71

 マジックアイでも面白いものがあります。
 これはロクタル管のマジックアイですが、本当に寝ぼけまなこみたいに可愛らしい蛍光部です。OMさんのお話ですとこれは、6E5のように完全に閉じないそうです。


 マジックアイもいろいろな形がありますが、このマジックアイはお気に入りです。手持ちのものを一部ならべてみました。光らないものが多いです。
一番左がEM71です。その横も珍しく、ヒーターが2.5Vの2E5です。


 開いている状態の画像をお送りいただきました。どうもありがとうございます。
EM71は開いているときの角度が約160度だそうです。それに対して6E5は90度に開きます。 

<2005.05.23>


面白い形の713A

 真空管の箱らしくない箱を開けてみると「なんだこれ?」と・・・キノコのような真空管です。
低周波増幅に使えるそうですが、初めて見る面白い形に親子で眺め「あれ〜!?」ということでした。


 つぶしたような面白い形です。まさにマッシュルームです。でも食べられませんので・・


 これと同じような形の真空管の画像をお送りいただきました。713Aと717Aです。メタルベースが717Aです。

情報と画像を頂きましたOMさんにこの場をお借りして、厚くお礼申し上げます。

<2005.05.23>



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